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2006-05-15 Mon 11:03
2006年5月13日。
キリンカップサッカー2006日本対スコットランド戦に夫婦で出かけた。 我が家から埼玉スタジアムまでは京王線乗り入れの京王新線で市ヶ谷まで行き、乗り換えてメトロ南北線から直通の埼玉高速地下鉄を使い浦和美園で降りる行程だ。 時間的には1時間以上かかるのだが、乗り換えは1回ですむ。 進行がんで抗がん剤治療を受けている人間がサッカー観戦なんて、ちょっとムチャかいなとずいぶん悩んだ。 オチャヤの地元はさいたま市なので、とりあえず姉に電話して埼玉スタジアムについてリサーチする。 「あ、ひさしぶり!ヒゲクマの具合はどう?」 「今は抗がん剤の休止期だから割と元気だよ。ところでさあ、埼玉スタジアムなんだけど」 「えー無理じゃないの? 埼玉スタジアムは駅からそうとう歩くし、行きは美園からバスがあるからともかく、帰り は浦和か東浦和にしかバスは行かないよ。」 「しかもそのバスはめちゃくちゃ混んでるし、試合後は渋滞してすごい時間かかるし」 姉の反応はよろしくない。 しかし、よろしくなくても行かせてやりたいのだ。 ヒゲクマは熱烈なサッカーファンなのだ。 試合中継を見れば大声で罵倒、激励、絶叫の嵐。。ご近所から何事があったかと尋ねられるほどサッカーが好き。 もう二度とサッカー観戦なんて無理だろうと思っていたところに、降ってわいたようにヴューボックス席のチケットが3枚舞い込んで来たのだ。 これを行かずしてなんとしよう。 何度も電話で実家と話し合った結論は ●実家のあるさいたま市に泊まるより、調布市まで電車で一気に帰宅する方がラク ●交通規制していると言っても、タクシーが停まっている場所がスタジアム内にあるらしい ●どんなに後ろ髪をひかれても後半30分まで見たら席を立つ!! 以上3点を心に決め、軽食と水筒とオペラグラスを持って、いざ出発! ヒゲクマががんと宣告されてから、なにをするのもこれが最後かもしれない。。と思ってしまう。 一時は離婚も考えた事もあるが(それも病気がわかる寸前まで)、 こんな事態になってしまうとできるだけの事はしてやりたいと思うものなんだなあ。 ヒゲクマは知らぬ事だが、妻であるオチャヤは夫の余命を告げられている。 余命、3ヶ月。 3ヶ月かよおおお!!!!!!! どうすんだよおおおおおおおお。。。。。。 すでに、1ヶ月は過ぎてしまった。 手術して、退院して、抗がん剤の治療が始まって、また入院して、退院して、怒濤のように流されるままに過ぎてしまった1か月間。 意外だが、ヒゲクマは非常に忍耐強く、明るく、どんどん痩せて行くほかは見た目にはそんな深刻な状況には見えない。 でも、いのちの期限は決まってしまっている。 どんなにうまくいっても1年はないって。。。 そりゃ、元気がある限りは本人の好きな事をやらせてやりたいと思うでしょ! そんな訳でふたりはサッカー観戦にお出かけしたのだった。 |
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